今年もバンドフェスティバルに出演できました。今年は三線の仲間が2名増えて総勢6名と先生の計7名での出演でした。新しく入ってこられた方は昔から音楽をやられていて、短期間でかなり上達されていました。何となくあっさり抜かれてしまった感じがしますが、まあ他人と比較してもしょうがないので気にせず頑張っていきたいと思います。今年の曲で印象に残った曲は「上り口説」(「ぬぶいくどうち」と読みます)です。昔の沖縄の言葉ばかりで初めて歌を聴いても何のことかさっぱり分かりませんでした。意味は三線の先生に解説してもらいました。昔、琉球から船で薩摩に出向くときのことを家族の別れから始まって、桜島が見えるところまでを歌にした行程の歌なのです。昔は沖縄から鹿児島までの船での行程は危険が多く、たどり着くのが大変だったようです。
大変な想いの歌だと思いますが、曲は明るいアップテンポの曲です。気候が温かい所の曲は、悲しい曲でも悲壮感がないので、不思議な感じです。

10.7にJR奈良駅前広場で「第2回奈良エイサー祭り」がありました。三線の演奏もあるので仕事を途中で抜けて行ってしまいました。奈良、大阪、京都、兵庫、愛知からの各団体の方が三線を弾きながらエイサーを踊ります。最後は観客もみんなで盛り上がって踊っていました。沖縄の文化のいい所は当日初めて会った人でも、みんな同じ様に三線を弾き、同じように踊って盛り上がれるところです。そして、個人的な感想としては、みなさん三線がとてもうまい!!上にはまだまだたくさんの人がいるし、更なる練習が必要だと感じた1日でした。

先日、製薬会社に勤務している日獣大の同級生が来院しました。久しぶりに聞いた東京のイントネーションと「福井君」という懐かしい響き(48歳にもなれば「君づけ」で呼んでくれる人も少なくなりました)に武蔵境で過ごした6年間が蘇り、一瞬だけ学生時代に戻りちょっと幸せな気分になりました。
気持ち的には20代後半ぐらいのモチベーションでいたつもりですが、同級生を見て「自分も年をとったな」と実感し、どこかで触れたくない、隠していた現実を感じた時でもありました。
大学を出て24年。。。いろんなことがあったけど、「あっという間」でした。あと24年後には72歳になっています。元気に動きまわっていたら幸せなことですが、寿命が尽きているかも知れません。人生も折り返し点を過ぎてしまったので残りの時間を大切に過ごしていきたいと思った瞬間でした。
2012.10.26


今回の“独り言”は、命にかかわる仕事に就く様になって長年悩んだり迷ったりしている事で明確な答えの出ない事について書きたいと思います。
私の理想とする獣医師像はテレビドラマに出てくる「獣医ドリトル」の“鳥取先生”の様な人ではなく、「Dr.コトー診療所」の“コトー先生”の様な人に少しでも近づけたらというのが理想です(もちろん現実的な目標は今まで指導して頂いた勤務医時代の院長ですが)。
“コトー先生”の様に外科手術をバリバリこなしながら命を助けていく、そして亡くなったとしても最後に「先生に診てもらえてよかった」と言って貰える事が理想です。
でも、実情はそれほど甘くはありません。
慢性疾患の場合、診断や治療の過程で今後起こってくる症状や最後の迎え方、死後のことまで、いろいろ時間をかけてお話できるので飼い主さんも我々動物病院の側も心の準備が出来ているのでペットの死は悲しい事であるけれど、受け入れ易い事が多いと思います。
ところが、入院中に急死したり手術中あるいは手術後に突然、死亡することがあります。急死の場合の死因を推測はできても確定できない事も多く、特に手術などは体が消耗しているところに手術や麻酔などの侵襲が加わりDIC(播種性血管内凝固)が発症した場合、あちこちから出血するので説明を尽くしても分かって頂けない事もあります。また、大切な家族を失くした喪失感や怒りなどは獣医師に向けられることもあります。私達もペットを失くした経験があり、そのやり場のない悲しみや喪失感はよく理解できますので、共感できれば一番いいことなのですが当事者同士なのでなかなか理解し合えない事もあります。
大切な家族であるペットを失くし苦しんでおられる飼い主さんと接する時が自分は一番心が痛む時でもあります。その時には、説明責任もあるのでできるだけ詳しく説明をさせて頂きますが、混乱されている方も多く、充分にコミュニケーションが取れない場合もあります。後日お花を送ったり、電話をさせていただいたりすることが多いですがその時の対応も様々で、お花を贈ったことがきっかけで「先生と話がしたかった」と電話を頂いたり、「お花なんかいらない」と返送されたり、電話中に泣き崩れられて掛ける言葉を失くしてしまったこともあります(この方は、とてもしっかりした感じの男性でとても自分の前で泣き崩れるような印象はなかったからです)。また何カ月も経ってから「ここに来ると涙が出てなかなか来れなった」と、ご挨拶に来て頂く方もおられたり、「スマイルに通院していた頃が一番楽しかった」と言って頂いたり、新しい動物を飼われてお元気でワクチンに来られたりする姿を見せて頂くと、こちらも嬉しくなります。
人によって対応は様々で、いまだにどう接していいのか答えは出ていません。できるだけ動物が飼い主さんのもとで幸せに長く暮らせるように、そして、飼い主さんがスマイル動物病院で自分の愛するペットが最後を迎えたことを後悔することがないように頑張っていきたいと思います。

2012.5.26


今年も9月17日橿原で行われたバンドフェスティバルに三線部門で無事出場できました。
今年は忙しくて、事前のリハーサルは全然出れずぶっつけ本番でしたが去年から顔見知りになった人達と久しぶりに再会できました。本番前に少しの間でしたが話が出来てよかったです。今年の曲は芭蕉布とあさどやユンタ(うちなーぐちバージョン)でした。
芭蕉布は、沖縄の国歌とも言われている曲でゆったりとした気持ちになれる癒し系の曲です。あさどやユンタは沖縄独特の跳ねる様に三線を弾く、大変リズムの難しい曲です。
しかも、指の動きが速くて難しいし、歌詞が八重山の言葉でとても理解し難い。
いつも、同じ場所で間違うので絶対本番は気をつけようと思っていたのに、やっぱり本番でも間違えてしまい、足を引っ張ってしまいました。でも、去年ほど緊張せず、冷静に弾くことが出来ました。やっぱり場数かな?と思いました。
今年は、8月の後半に3日間休ませてもらい八重山方面に行ってきました。
竹富島で水牛に乗りました。おじさんが前で三線を弾きながら進んで行きました。2曲位知ってる曲があり、工工四(くんくんしーと読みます)(三線の楽譜です。全部漢字で書かれています。)があれば弾けるなと思いました。自転車で島中を走りまって、あさどやユンタのモデルとなったあさどやクヤマの生家にも行きました。三線をやっている人は1度は訪れたい聖地の様な場所だと思いますが、感動しました。星砂の浜には、猫がたくさんいるとパンフに書いてあったので、猫好きの息子と私は浜辺で猫を探しました。2匹が木の下で昼寝をしていました。
触ってみたら、とても人に慣れていて、しかも見た目かなり健康そうでした。
病気になったら、石垣島の動物病院に連れって行ってもらえるのかな?年中温かいところでのんびり暮らせてうらやましいなあ、時々自分らみたいな観光客が触りに来てうっとおしいのかな?ノミ・ダニの苦しみはないのかな?とかいろんな事を考えてしまいます。

話は変わりますが、黒猫のクロちゃん立派に成長しました。
人の言うことがよく理解できる、察しのいい猫ですが、甘えるのが下手で生き方がすごく不器用で気の毒に思える場面も多々あります。でもわがままも言わず、とても物静かな猫なのでみんなに愛されています。
避妊手術も無事終わりました。家の猫を手術するのは久しぶりでした。
術後2〜3日はいつもの元気がなく、うちの家族が何回も(だいじょうぶか?)聞いてきました。うちの家族は近くに私がいるので気軽に相談できますが、飼い主さんは心配なんだろーなと思います。スマイル動物病院では、手術当日お迎えに来て頂き、1週間後に抜糸に来て頂いています。お預かり(入院)を長くしてもいいと思いますが(飼い主さんはその方が安心かもしれませんが)、動物は、早く家に帰りたい、飼い主さんに声をかけてもらいたい、飼い主さんの近くで眠りたいと思っていると考えていますので、病気の手術以外はできるだけ当日帰ってもらう様にしています。もちろん、ご心配で預かってほしいと言われる方は責任を持ってお預かりいたします。お預かりしても、ほとんどの方はほぼ毎日面会に来られる方が多いと思います。ICU以外の入院室は2階にありますので診察中でもゆっくりと面会して頂けます。

2011.10.01


10月に入り、朝夕が少し寒くなり始めましたが、ウォーキングには快適な季節になりました。それと共に、鳥の声がほとんど聞こえなくなりました。いつも見ているカレンダーには「燕が南方に去り、虫が寒さを恐れて地中に姿を隠す頃」と書かれています。温暖化で彼岸花の咲くのが遅くなっていますが、確実に秋がやってきています。
9月に橿原で第9回バンドフェスティバルが開かれました。三線の先生の勧めもあり、無謀にも三線部門で出場しました。三線の先生も含め、三線4名、島太鼓1名の5名の即席バンドでした。ガチガチに緊張して手の汗がとまりませんでした。練習では、しっかりできていたのに、本番ではかなりトチってしまい、とても足を引っ張ってしまったと思います。自分が1番下手で、新参者なのでかなりのプレッシャーでした。
この感覚は「手術を覚え始めのころ、当時お世話になっていた動物病院の院長に、手術の助手に入って頂き、ガチガチに緊張して、無事終わった時に、全身汗だくだった感覚」と同じだと感じました。
また、他の教室の方とも交流ができ、いろんな情報を頂き大変励みになりました。
演奏した曲は、「安里屋ユンタ」と「てぃんさぐぬ花」と言う沖縄民謡2曲です。
「安里屋(あさどや)ユンタ」は竹富島に伝わる曲で、男女の関係をうたっている唄です。
(サーユイユイ)と掛け声の入る割と有名な唄です。
「てぃんさぐぬ花(ホウセンカの花)」は親の教えを唄にした沖縄の教訓歌です。
沖縄の歌は、意外と(自分にしたら意外でした)男女のことや教訓を唄にしたものが多く、方言の意味がわかると、「なるほど」と、納得できるものや、悲しくなる唄もあります。
代表的なものでは、ザ・ブームの「島唄」があります。島唄は約20年前に作られた曲ですが、歌詞の中に(ウージ「サトウキビ」の森であなたと出会いウージの下で千代にさよなら)とあり一見ラブソングの様に聞こえるフレーズがあります。でも実はひめゆり学徒2名の洞窟での自決を歌った歌だそうです。大変悲しい気持ちになります。
それでも沖縄の歌や三線には不思議と人を元気にするパワーや癒しがある様な気がします。
自分も、しんどい時、つらい時、悲しい時、三線を弾いて沖縄の歌を練習すると少し元気をもらうことができる気がします。


黒猫のクロちゃんが新しい家族になりました。コナミスポーツで捨てられていた猫をコーチが保護されて、うちで治療していましたが、糞線虫と言う駆虫困難な寄生虫がなかなか駆虫できず、病院で長くいる間に飼うことになってしまいました。
生まれてくる猫ちゃんが全部幸せになれるわけではなく、飼ってもらえる数も限られている中で、うちにやって来た幸運の猫ちゃんです。
             2010.10.8


最近は寒さも厳しく、朝の辛い今日この頃ですが朝出来るだけ早起きをして、40分ぐらい、ウオーキングをしています。体脂肪率も減り、体重も3kg減少しました。
歩きながら水の音や鳥の声などを聞いていると(片側の耳ではipotで沖縄三線を聞いています)まだまだ寒いですが、少し春の兆しを感じることができます。
ウオーキングの途中では、いろんなワンちゃんの散歩に遭遇します。その中でもうちの病院に通院してくれている柴犬のOOくんやゴールデンのOOくんによく会います。
どちらのワンちゃんも、病院では少し伏目でおどおどしている様子ですが、散歩中は、とても誇らしげに歩いている様に見えます。そして何より飼い主さんと一緒で本当に楽しそうに見えます。同じワンちゃんでも場所によって「こんなにも表情が違うんだ」と感心します、それと同時に「いつも病院には嫌だけどがんばって来てくれているんだなあ、ありがとう。」と心の中で叫んでいます。
さてチョコちゃんですが、骨の化骨も悪く再手術はできませんでした。それで人間の義足を作って居られる会社(川村義肢株式会社)にお願いして義足を作ってもらいました。
何回も病院に来て頂いて、調整をしてもらいました。そして写真の様な立派な義足が出来上がりました。川村義肢の平見さんありがとうございました。

個人的には、最近、沖縄三線を習い始めました。2週間に1回、夜の10時から習っています。
きっかけは、昨年の夏に宮古島に行った時、普段の行いが余程、悪いせいか台風10号の直撃を受けました。風速40メートル、沖縄の台風は恐ろしいものでした。ホテルから1歩も出ることができませんでした。その時ホテルでやっていた三線教室で、はまってしまいました。「これなら、音楽が苦手な自分でもできるかも」と自信を持ってしまいました。現在習っている三線の先生は、神戸やミナミで三線のライブをされているそうです。自分とは全く違う世界を生きてこられた人だと思います。話をしていると面白いし、とてもいい刺激になります。そして、沖縄の文化や民謡や言葉の意味も少し理解することができます。
そして何より、三線が奏でるすばらしい音色が心を癒してくれる様な気がします。


2010.1.12


さて、今回は(院長の1日の過ごし方)を書きたいと思います。まず1日の始まりは診察時間前の掃除から始ります。まず、掃除機によるごみの掃除、そして消毒液によるモップ掛けを朝・晩の診察時間前に実施し、院内感染などを極力防ぐようにしています。また、オゾンの空気清浄機を常につけています。これはなかなかの優れもので匂いや浮遊のゴミの吸引、細菌やカビ、インフルエンザウイルス(新型にも効果がある様です)も吸引して殺菌してくれます、またマイナスイオンも放出しているので快適です。また、入院動物のいない時を見て、1〜2週間に1回夜間にオゾン燻蒸をしていますので隅々まできれいにできます。
そして、掃除が終われば、午前の診察が始まります。
自分自身の経験から病院などに行った時、一番苦痛に感じるのが待ち時間だと思います。できるだけ、待って頂かない様に努力はしていますが、検査に時間の掛かる子が重なったり、重症の子で時間を取られたり、説明に時間をかけないといけない子だったり、点滴の子が重なって診察室が埋まってしまったり、などの時はどうしても待って頂かないといけません。
それで、できるだけ待合室を広く取っています。動物関係の雑誌や病気の本を置く、有線放送を流す、テレビをつける、観葉植物や花を置くなど、できるだけ快適に待ち時間を過ごして頂ける様に工夫しています。
午前の診察が終われば、すぐに手術に入ります。したがって昼食は手術後になります。昼食は1時すぎにたべる時もあれば、4時過ぎになる時もあります。休憩時間も4〜5時間取れる時もあれば、30分という時もあります。今のところ麻酔をかける処置がほぼ毎日ありますので12時過ぎにお昼ご飯をたべることができる確率は非常にすくないです。そして、また掃除をして夜の診察になります。診察が終われば、入院動物のケア、洗い物、ごみ出し、レジの清算、カルテ書きなどがあり、その後、短時間のミーテイングを行い終了となりますが、月に何回か夜の診察後、夜食を食べて手術という日もあります。ですから、結構、体力的にも、精神的にもきつい仕事であります。
ですから、ただ動物が好きだからいう軽い気持ちだけではやっていけない仕事だと思います。
でも、この仕事をやっていてよかったと実感する瞬間があります。それは動物が元気になって飼い主さんの元に帰って行く瞬間、そして飼い主さんから「ありがとう」と感謝の言葉を頂いた瞬間であります
もう、心の中ではガッツポーズであり、嬉しがりのように誰かにしゃべりたくなります。
ところが、先日耳の不自由な年配の御夫婦がネコちゃんのワクチンを打ちにこられました。初診の方なので説明しないといけないことがたくさんあります。筆談で対応しようと思っていたのですが、心の中では正直、「時間がかかるなー」と思う気持ちがありました。そして、ひと通りの説明が終わり、ワクチンを打ち終わった時点で飼い主さんが筆談で(先生に説明して頂いてよくわかりました、ありがとうございました)という言葉を頂きました。大変うれしいと思った反面、時間がかかることが、めんどうだと思っていた自分を恥じました。そして耳の不自由な方の大変さが身にしみてわかりました。そして、もし自分の耳が不自由になった時、あんなに明るく、根気よく生きていけるだろうか?とふと考えてしまいます。この様に、反省しないといけないこともたくさんあります。
命にかかわる仕事は、100%の成功はありません、全力を尽くしてダメな場合もありますが、ちょっとした油断や見落とし、慢心、精神や体調不良、寝不足などによる判断ミスで治療がうまくいかなかった場合(あってはいけないことですが)きついお叱りの言葉を受けることもあります。そして、落ち込むこともあります。でも、それを救って貰えたのも飼い主さんより頂く感謝の御言葉やお手紙などです。大変ありがたいと思いました。そして何より勇気を頂けます。これらは、自分にとってもスマイル動物病院にとっても大切な宝物です。
この仕事は、とっても辛いことや苦しいことの多い仕事かもしれません。しかしそれを超える大きな喜びがあります。そして、この仕事に就かして頂いたことに感謝しています。


                                       2009.6.24
            
         


5月の連休にフィラリアの手術をしたワンちゃんの飼い主様よりきれいなカラーの花を頂きました。
8年ぐらいかけて咲いた貴重な花だそうです。自分は花が大好きなので大変うれしかったです。しばらくは待合に飾っていました。ありがとうございました。
個人的なことですが、時間のある時によく花屋さんやホームセンターなどの花のコーナーに行っています。店員さんに声をかけて頂くことが多くあります(たぶん自分ぐらいの年齢の人間が一人で花に見入っているのは珍しいのだと思います)花の習性や育て方を教えてもらっています。カラーの花は見たのが初めてではありませんが、とてもきれいな花にすっかり心をひかれてしまいました。贅沢な願望かも知れませんが、時間に関係なく、花に囲まれて暮らしたり、北にきれいな花があれば飛んで行き、南に珍しい花があれば飛んで行くそんな生活にあこがれます。
話は変わりますが、先日、大阪市獣医師会主催のセミナーに出席したら偶然、大学の先輩でレオ動物病院の今井先生に会いました、サークルの先輩だったので大変親しい間柄ですが最近は年賀状のやり取りぐらいしかしてませんでした。その先生の体型を見てびっくり!、なんと体脂肪率15%で今度フルマラソンに出るそうです。
[一緒に走ろうや]と言われましたが、自分は体脂肪率27%もあります。1kmも走るとダウンするか、松村邦洋のようになると思い断りました。学生時代は自分の方が細かったのです。
人間の体と言うのは鍛えないとどんどん醜く、体力が落ちて行くのを実感した日でした。すぐに、初心者用のランニングシューズを買いました。そして、毎朝早起きをして近距離からのジョギングを始めました。(何かを始めるときはいつも格好から入ります。)(家族からはどうせ靴が無駄になると冷たい視線をあびました)ところが、ジョギングを始めて5日目、膝が痛くて動けなくなりました。笑ってしまいました。
今はコナミスポーツクラブで西川コーチにメニューを組んでもらって筋力アップを計っています。
必ず、再起を果たしたいと思います。そしていつの日かフルマラソンに出場したいと思います。


大変ブログの更新期間が延びてしましました。本日ワクチン接種に来て頂いた飼い主さんから、(先生、プログ更新してないでしょ、楽しみにしてるのに)とご指摘を受けようやく更新できました。見て頂いている方もいるのですね、ありがとうございます。
さて、私ごとですが昨日は(ラスティ‐会)に行ってきました。(ラスティー会)と言うのは、私が1番目に勤務したラスティーペットクリニッツを卒業した人たちと院長が年に1回、2月の最終日曜日に集まる会です。私は開業前はラスティーペットクリニック、寺田動物病院、藤井寺動物病院と3つの病院に勤務し、3人の院長に1人前の獣医師として育てて頂きました。いまだに感謝の気持ちは絶えませんが、その中でもラスティーの院長は当時は大変怖い存在でした。そんなラスティー会なので余程のことがない限り、毎年参加しております。(笑)
今年の1次会は生野区の(福一)と言う本格的な韓国料理のお店でした。桃谷の駅から徒歩20分と言う非常にディープな場所です(私は鶴橋からタクシーで行きましたが、タクシーの運転手も迷っていました、)着いてみると建物は普通のお店でしたが、中には有名人の色紙がたくさんあり味も抜群でした。(皆さんも1度行って見られるといいと思います、低コストでおいしいものがたくさん食べれます。アワビの雑炊がおいしいと思いました)1次会が終わると2次会になりますが2次会はいつもミナミのニューハーフのママがやっているDUOと言うお店で3時ぐらいまで続きますが、今年は何故か天王寺で2次会でしたので1時前には解散になりました。私はお酒があまり飲めませんので、ほとんどテンション変わらずと言う感じですが、別に酒を強要されたりもなく快適に過ごすことができます。私にとっては情報交換や悩みごとなどいろんな人と気兼ねなく話ができ大変貴重な場でもあります。

さて、前回も書きましたトイプードルのスノー(改名チョコ)のその後について触れたいと思います。前回は凍結骨の異種移植(簡単に言えば他のワンちゃんの骨)を骨移植してもらいましたが、残念ながら手術の経過はうまくいきませんでした。それで再度自己移植(自分の骨の海面骨を移植する)方法で、しかも新しく発売された小さなプレートを付けて手術をしました。今回は私もVRセンターでの手術に助手で入らせてもらうことができました。ラッキーと思う反面、スマイルの様なちっぽけな病院と違い、巨大で最新の設備の整ったVRセンター、しかも第1人者の川田先生の手術と言うことで大変緊張しましたが手術は成功、私自身も大変勉強になった、得ることの多い1日でした。そして2か月半が経過、骨折部の骨は順調に化骨してきましたが、周囲の骨がプーレートによる血行障害の為細くなってきました。、そこでプレートを外し外固定をしていましたが、2週間後に化骨部の1番弱いところが再骨折してしまいました。大変ショックなことですが、このままだとチョコの前肢はなくなります。しばらく骨の安定を待って今度は自分で手術をしようと思います。今度で7度目の手術になります。今度で最後にしたいものです。
それから、ニャーについてですが春先の発情期の為、声がうるさいとご近所から苦情がきてしまい、8歳にして去勢手術をすることになりまし。、しかも夜10時スタートの手術になりました。猫では珍しい陰睾(片方の精巣が降りてこない病気、しかも左側)でした。
少し余分に時間がかかりましたが、無事終了、今も大変元気です。
これで落ち着いてほしいものです。
では、次回今度は病院内のことについて書きたいと思います。
2009.2.23


スマイル動物病院を開院して8年目になります。昨年の暮れより今年の初めにかけて
病院の増改築を行いました。待合を広くして、受付も、会計などで込み合わないように工夫をしました。診察室などもゆったりと静かな環境で診察させていただけるように工夫いたしました。一時期、病院が移転しましたことで皆様には大変ご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで、皆様に、ゆったりと安心して待っていただけたり、心ゆくまで相談していただくことができるスマイル動物病院に生まれ変わることができました。
これも、ひとえに、スマイル動物病院を支持して頂いた皆様、未熟な私のもとで働いてくれているスタッフのみんなのおかげであると心から感謝しております。
そして、今回の増改築の企画・設計・施工して頂いたナビックスデザインの駒村さん、無理難題を聞いて頂いた職人さん、医療機器の搬入やいろんなアイデアを出して頂いたフレッツクスメディカルの誉田さん、3か月間の仮診療所の大家さんで大変親切にして頂いた佐保野さんには大変お世話になりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。
さて、これから、この“院長のひとりごと”コーナーに、不定期ではありますが、普段から思っていることを書いていきたいと思います。(私は、実は口下手で、人前で話すことが苦手です。。)
唐突ですが、私は動物が大好きです。自分の妻子よりも動物の方を大切にしてしまう偏った人間かも。。。いや、確実に、そんな人間です。この仕事をやっていると辛いことがたくさんありますが、毎日、毎日を、大変楽しく過ごすことができています。
それは、動物たちのおかげなのです。
たくさんの動物たちは、(痛いことをされるのにもかかわらず)、私の顔を見ると、ものすごく、うれしそうに、すごい勢いで診察室に入ってきてくれます。
たとえば、バーニーズのOO君、トイプードルのOO君は、診察中、ずーとしっぽをふり続けています。シーズーのOO君は、とても嫌な耳の処置を、私だけには怒らず我慢して処置をさせてくれます。不思議なことに、手術した動物たちは、ほとんどの子が、大変、私になついてくれるのです。
そんな動物たちに会える毎日は私にとっても、本当に楽しく、いつまでも健康で飼い主さんとともに長生きをしてほしいと祈るばかりです。
さて、我が家にも2匹のペットがいます。1匹目は8歳の雄猫の“ニャー”です。交通事故で腰椎が折れています、手術をしましたが半身麻痺です。でも、前足はとってもマッチョで、一人で自由に階段の上り下りもできます。1日2回の圧迫排尿が欠かせませんが、元気に生きています。我が家のペット第一号のポチが胃がんで死ぬ直前に突然、動物病院に運ばれてきました。大声で、人懐こく、“ニャーニャー”と鳴いていたから“ニャー”と名づけました。
ニャーのおかげで大切なポチを失ったことによるペットロスより救われました。ニャーは半身不随でも毎日、元気に生き続けるてくれることで私たちに勇気と癒しを与え続けてくれる神様からいただいた大切な猫です。
2匹目のペットは、最近、家族になったトイプードルのスノーです。なぜか右前足ばかり3回も骨折をしています。うちで4回、手術をしましたが、それでも骨折を繰り返すため、VRセンターの川田先生に骨移植をしていただきました。現在、経過観察中です。飼い主さんの事情で飼えなくなり、我が家で引き取ることになりました。
スノーは人懐っこくて上品なお嬢さん育ちでしたが、我が家に来てからは、ガサツな庶民になってしまいました。午前中は病院のICUで過ごしています。食が細く、毎日栄養満点のA/D缶をスタッフの手で食べさせてもらい、半導体レーザーを照射してもらっています。とっても手がかかる、わがままなお嬢様ですが、なんとか、前足の骨が、くっついてほしいものです。
これで、1回目の“ひとりごと”は終了です。
また、次回、私のひとりごとを聞いてください。では。。

2008.8.25